管理美容師

開業しようとしている美容室に常時、美容師を2人以上おく場合には、美容所ごとに管理美容師をおかなくてはなりません。

管理美容師は、美容師の免許を受けた後3年以上美容の業務に従事し、かつ、所定の講習会の課程を修了した者でなければ、なることはできません。美容師を2人以上おくことを想定している方はあらかじめ管理美容師になることができるスタッフを確保しておきましょう。

スタッフの確保は先手先手が肝心

どこの美容室でもスタッフの確保には頭を悩ませているのではないでしょうか。
アシスタントではなく、スタイリストや管理美容師のようなある程度経験を積んだ人を探しているならなおさらです。

いわゆる「良い美容師」と呼ばれるような人はどこのサロンも喉から手が出るほど欲しい人材です。そのため、超有名サロンにヘッドハンティングされたり、ご自身の力量が優れている方ですから、自分で独立したりします。

この先、どうなるか不透明な管理美容師制度

2010年の行政刷新会議による事業仕分けで管理美容師制度は「廃止」と結論付けられました。ただし、法律で定められた制度であり、当時の政権から交代していることもあり、現在のところ廃止されるには至っていません(2013年10月現在)。

行政刷新会議の中で示された改革案では、管理美容師制度は廃止するものの、役割を変えた「事業所の衛生管理者」の新設を提案しています。

この改革案どおりになると、美容師の数に関係なく、事業所ごとに衛生管理者を置くことになりますから、大きな混乱が予想されます。

いずれにせよ、注視していく必要がありそうですね。