美容室の開業計画を立てる際、決めておくべきことは沢山あります。
なかでも、サロンのコンセプトや、収支計画はじっくりと考えていただきたい所です。この段階で費用や投資は必要ありません。もしあなたが将来的に独立・開業を検討されているなら今すぐ取り掛かることをおすすめします。
サロンのコンセプトを決める
いつ頃、どこで、誰をターゲットに、どんなお店を、オープンしたいのか。しっかりと考えておくことが必要です。どれか一つをあなたが大切にしたいポイントにするというのでも構いません。
- 立地
- 営業時間
- スタッフ
- 店名
- 店のイメージ
- 規模
- サービス、メニュー、価格
収支計画
経営していくのに一番重要な収支計画を作成しましょう。開業資金を一部借り入れるつもりならば収支計画書は必ず必要です。
- 資金調達
- 年間収支計画
- 月次収支計画
- 初期費用計画
- 資金繰り
開業資金
開業資金を全額、自己資金で賄う方はそれほど多くありません。5割程度を自己資金で準備し、残りは借り入れによって賄うケースが一般的です。美容室開業の場合、一番多く利用されているのが「日本政策金融公庫」、いわゆる「国金」です。個人で開業する場合、ある程度の自己資金(1/3が目安)がないと借り入れることができなくなります。
開業準備
テナント探しや融資の申し込み、店舗デザインの打ち合わせ、スタッフの募集、広告宣伝の計画などやるべきことはたくさんあります。準備を怠るとスタートからつまづくことになりかねませんので開業準備は入念にしておきましょう。開業後の経営戦略なども練っておけるとよりベターです。
開業予定日が近づいてくると内装工事や機材、備品の選定もしなければなりません。質の高いものは値段も高いので開業計画の段階で何にどこまでお金をかけ、どうやって回収するのかも視野に入れて計画を練りましょう。
開業届提出の前に
テナントが見つかり、店舗デザインが決まったら、設備や内装などが美容室として必要な条件を満たしているか、事前に保健所と打ち合わせしておきます。ここでもし条件を満たしていないと指摘されたら、条件をクリアできるよう計画を見直します。
また、店舗に美容師を常時2人以上おく場合には、美容所ごとに管理美容師をおかなくてはなりません。管理美容師は、美容師の免許を受けた後3年以上美容の業務に従事し、かつ、所定の講習会の課程を修了した者でなければ、なることはできません。美容師を2人以上おくことを想定している方はあらかじめ管理美容師になることができるスタッフを確保しておきましょう。