美容室は小規模店舗ならコストを抑えて独立・開業することが可能といわれています。ここでは美容室独立のために必要な計画や手続きを見ていきます。
美容室の店舗数は全国で22万軒(2010年12月)以上あります。コンビニエンスストアが全国で4万4千軒(2011年12月)であることから見ると、非常に多いことが分かります。
競争が激化しているなかで、「どこに出店するのか」「どういう店にしていくのか」などしっかり計画を立てておくことは成功するためには非常に重要と言えます。
開業までの流れ
ここでは美容室を開業するまでにいつどのようなことをしておかなければならないか、大まかに見ていきましょう。個別のケースでは必ずしも下記の流れのように進行するわけではありません。
あらかじめご了承くださいませ。
美容室を開業するまでのプロセス
- 1年前開業の構想を練る
- どんなお店
- 誰をターゲット
- いつ頃どこに
- 6カ月前開業資金準備をする
- 情報収集
- 貯蓄
- 保証人候補探し
- 4カ月前開業計画を立てる
- 概要
- 収支計画
- スケジュール
- 3カ月前開業準備にとりかかる
- テナント仮契約
- 融資申請
- 店舗デザイン
- スタッフ募集
- 2カ月前進行チェック、発注など
- テナント契約
- 店舗設計、工事
- 設備、備品の発注
- 保健所への申請
- 1カ月前開店準備、最終チェック
- 機材、備品納品
- 販促物の確認
- 保健所の検査
- プレオープン
- オープン日オープン
いよいよオープンです!
計画・実行・確認・改善を繰り返し、あなただけの素晴らしいお店を作っていきましょう!
構想を練る
独立・開業の開業計画を練りましょう。
どんな美容室を作りたいのか、誰をターゲットに、どこでやりたいのか、漠然としたイメージからでも構いません。今まで気づかなかったことに気づくことができるようになります。
資金を準備する
開業資金は地道に用意しましょう。
必ずしも全額、自己資金で賄う必要はありません。まずは全体の1/3以上を目標に資金を確保してください。両親、家族、友人、同僚など、協力してくれる方も見つけておくことが大切です。
計画を立てる
独立・開業を考え始めたら開業計画を練りましょう。
このとき、独立するまでの計画ではなく、超長期的な計画を立てておくことをおすすめします。しっかりとした事業計画を立てていれば、融資の申請が通りやすくなります。
出店場所を決める
開業計画を立てる中で非常に重要な項目の1つが出店場所です。
自分の作りたい美容室がどこにあるのが良いのか、その地域の特性を把握した上で慎重に検討する必要があります。テナントを仮契約し、融資申請や店舗デザインの打ち合わせを進めます。並行してスタッフの募集や広告の準備も必要です。
開業準備をする
計画段階で開業時期はおおよそ決められていたかと思います。
この段階でもう一度全体を見渡してみて、計画にずれがないかを確認します。もし当初の計画通りにいかない場合は、開業時期をずらすなどして対応しましょう。ホームページやチラシ等の販促物などもこの時期位までに発注しておくのが良いでしょう。意外と時間がかかったりするものがあったりします。保健所へ申請するための準備も進めておきます。
開業届などを作成する
足りないものはないか、チェックリスト等で確認しましょう。
準備が整ったら開業届を作成します。いきなり提出するのではなく、事前に保健所と打ち合わせしておきます。不備を指摘されたら、クリアできるよう計画を見直します。
いよいよオープン!
保健所の許可もおり、いつでもオープンできる状態です。
一般向けのオープン日より前にプレオープンという形でオペレーションを確認しておくのも良いかもしれません。事前にシミュレーションされていると思いますが、実際に動いてみると導線に欠点があったりすることは珍しくありません。可能な範囲で、よりよくお客様をお迎えできるように改善しておきます。
管理美容師
また、店舗に美容師を常時2人以上おく場合には、美容所ごとに管理美容師をおかなくてはなりません。
管理美容師は、美容師の免許を受けた後3年以上美容の業務に従事し、かつ、所定の講習会の課程を修了した者でなければ、なることはできません。
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