非常に重要な項目の1つが出店場所です。
出店場所さえよければ開業後の経営がとてもスムーズに運びやすくなります。
出店場所は慎重に検討する
駅周辺や繁華街などの場合、人通りは見込めますが、ライバル店も多く、テナント料も高くなります。新規やフリーのお客様の割合が多くなるでしょうから、目につきやすい立地や入りやすそうなお店づくりが求められます。
ビジネス街やオフィス街の場合は、平日の人通りは非常に多いでしょう。ただし、会社の営業時間内に来店してもらうということは難しいでしょうから、閉店時間を遅くしたり、月曜日は営業し、日曜を店休日にするなどの工夫をしてみるのも良いかもしれません。
では、駅周辺でオフィス街という場合は…、というようにエリアごとに人の流れや傾向が変わります。これにマッチしていないお店だと、やはり続けていくのは難しいでしょう。
駅周辺・繁華街に出店
人通りが多く、フリーのお客様が多く来店されることが見込めます。しかし周辺にライバル店も多く、競争が厳しくなることが予想されます。フリーのお客様に来店していただくためには目につきやすく、開放的で入りやすいお店づくりが求められるでしょう。
ご新規やフリーのお客様にアピールできるポイントを作っておかないと、来店していただくのは難しいかも知れません。
業種を問わず出店希望者が多いエリアであり、良いテナントの競争率がとても高いエリアです。
郊外・住宅街に出店
郊外や住宅街に出店するなら、その地域に住んでいる方に固定客となってもらい、何度か来店していただくことが中心になってきます。そのため、繁華街などにくらべると、フレンドリーな接客やきめ細やかなサービスが求められるでしょう。
繁華街の出店に比べて、リピーターの確保に重点を置くことが重要になってくると考えられます。
地域性が出やすいエリアでもあり、あなたが希望する規模のテナントが見つかりにくい可能性もあります。
ビジネス街・オフィス街に出店
ビジネス街に出店する場合には、周辺の会社の業種や従業員構成によっておのずとターゲットが変わってくるでしょう。
ちょっとしたスキマの時間でできるクイックメニューのようなものもあると喜ばれるかもしれません。
ビジネス街の場合、土曜・日曜が休業日である可能性が高く人が少ないことが考えられます。美容室は月曜日が定休日のところが多いですが、そのあたりを考慮して月曜日は営業日とし、週末を定休日とすることも検討してください。
不況の影響もあり、路面で好立地の空きテナントが出ているのを目にするようになりました。家賃も低下傾向で、意外な掘り出し物が眠っている可能性が高いのがこのエリアでしょう。
あなたがやりたいのはどんなお店ですか?
自分の作りたい美容室がどこにあるのが良いのか、慎重に検討する必要があります。どうしても出店したいエリアがある、という場合にはその地域の特性を把握した上でそのエリアに合った美容室を作っていく必要があります。
「このエリアにこういう店をつくりたい」というこだわりも大切ですが、それだけでお店を経営していくことは難しいということも理解しておくことも非常に重要です。
発想を転換して「自分がやりたいのはこういう店だからそれに合うエリアはここらへんかな」という視点で考えてみるのも良いかもしれません。